- あて
- I
あて【当て・宛て】※一※ (名)(1)めあて。 目的。
「~もなくさまよう」
(2)みこみ。 めあて。「解決の~がある」「金策の~がつく」「捜索の~がない」
(3)たより。 期待。「人の援助を~にする」「~がはずれる」
(4)他の語と複合して用いられる。 (ア)体・衣類などを保護し補強するため, あてるもの。「肩~」「ひじ~」(イ)うちつけること。 「~身」「鞘(サヤ)~」
(5)〔近畿地方で〕酒のつまみ。※二※ (接尾)(1)数量を表す名詞に付いて, …あたり, …について, の意を表す。「ひとり~三つずつ」
(2)人・団体や場所などを表す名詞に付いて, 送り先・届け先などを表す。 《宛》「返事は私~にください」「会社~」IIあて【檔】(1)反りやすく, もろい低質の木材。 生長の偏りからおこる。 陽疾(ヨウシツ)。(2)センダン{(1)}の古名。 梟首(キヨウシユ)の木とされた。IIIあて【私】〔「わて」の転〕一人称。 わたし。 京阪地方で, 主に女性が用いる。→ わてIVあて【貴】(1)身分や家柄が高く貴いさま。 高貴だ。「~なるも賤しきも/竹取」
(2)上品である。 優美だ。「色はいよいよ白うなりて, ~にをかしげなり/源氏(宿木)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.